試行錯誤を楽しんでください。

　　　　　他人と差がつくことを恐れないでください。

　　　　　ＣＰＵ相手や身内同士のぬるい対戦しか知らないのに「俺TUEEEEEー！」とか
　　　　「侵略好き！」とか口にしてしまうのは「恥ずかしいこと」だと憶えてください。

　　　　　誰かに認められるためではなく、自分で納得するために努力をしてください。

　　　　　他の人の考えや行動に関心を持ってください、最も多くを学ぶことができるのはそこからですから。

　　　　　自分の可能性を低く見積もらないでください。やれることはたくさんありますし、できるように
　　　　なるかどうかは工夫次第――というケースの方がはるかに多いのです。だから、ろくに試みもしない
　　　　うちから、あるいはちょっと齧ってみただけで「どうせできない」なんて、放り出さないでくださいね。
　　　　うまくゆかない時でもやり方はいろいろと試して、自分に合った方法を見つけ出せることを願っています。

　　　　　「楽しみ方は人それぞれ」――この言い方は確かに間違ってはいません。でも、皆さんは その言葉を
　　　　自分の恐れや工夫の足りなさや探求の不徹底の「隠れ蓑」にすべきではないでしょう。
　　　　　どうせバレないと思っていますか？　でもわかる人にはわかる人にはわかってしまいますよ。そうした
　　　　「わかる人」の視線はきちんと畏れるべきだと、いずれ身に沁みて悟る日が来るかも知れませんね。

　　　　　――以上、全部を「今すぐに」だなんて言いません、もちろん。段々に、順々に「眼」と「手」を上げて
　　　　ゆけばいいんだと私は思っています。
　　　　　ゆっくりで全然かまわないのです、あなたの腑に落ちて理解できるスピードが一番良いのですから。

　　　　　やり直し考え直すことに倦まないで。全力で考えて答えを出して、その答えに他の誰かがまた全力で
　　　　挑んでくれる――のは、ホントに素敵なこと。
　　　　　カルドセプトの対戦の楽しさを通じて、皆さんの世界が大きく広がりますように……！