ギリギリ・カーブの外側を トップスピードで突っ走れ。
擂鉢(すりばち)みたいに傾いた路面も 遠心力に身体を預けて
走れ、奔れ、怖じず恐れず真っ直ぐに駆け抜けるんだ。
「どうしてもっと"楽しい"話を書かないの?」
聞かれたら、うそぶいてしまおう。
「そんなものは他の人に任せればいい」
きっと全ては伝わらない、強く祈りはしても。
それでも、遥か何処かで誰かが「感じる」かもしれない。
「断念」と「希望」とを抱えてアクセルを踏む。
傾いた路面、その外側はいつも断崖、
スピードを緩めるな、そしてスピードを操れ。
欲望に奉仕するんじゃない、
むしろ
欲望を「撃ち返す」者たれよ。
アクセルは踏み込め、
恐れることなく極限までスピードを上げて走り抜けろ。